大動脈瘤の治療にはステント手術を
大動脈瘤は怖い存在です。胸部の動脈瘤が破裂をしてしまうと、激しい痛みや呼吸障害そして意識障害を起こし、つい先ほどまで元気だった人が突然死してしまう可能性が高いからです。それを避けるためには、動脈瘤を人工血管にかえてしまう手術が必要です。しかし、手術は身体の負担も大きく出来れば行いたくはないものです。確かに、動脈瘤も小さい状態であれば、薬による血圧コントロールにより拡張するスピードを遅らせ、破裂をするのを予防することはできます。それでも動脈瘤は少しずつ大きくなるのは避けられません。

動脈瘤が大きくなってくると必然的に破裂の可能性は高まりますから、医師との相談の上で手術をする必要が出てきます。胸部動脈瘤であれば、胸部を開き動脈瘤の部分を切り取って人工血管に置き換える手術が必要です。簡単に聞こえますが、体外循環(人工心肺)を使用して行う、技術が発達した現代であっても危険な手術の一つです。緊急手術をのぞいて手術の成功率は90%と言われています。腹部動脈瘤手術においては、胸部と違い体外循環は使用しませんが、最低でも約20センチメートルは切開して手術を行います。

このように、大動脈瘤http://www.daidomyaku.jp/の存在は命に関わるがゆえに、手術をしなければいけないとしても身体の負担は大きいです。そして大掛かりな手術になりますので、入院期間も3週間以上は必要となります。そこで、身体に負担の少ないステント手術というのが出てきました。この方法では、切開部分が少ないため手術後早い人でわずか2日、おそくても5日程度で退院が可能となります。

ステント手術を胸部動脈瘤の場合で説明をしますと、足の付け根を部分を約3センチほど切り取り大腿部の動脈から管を通して、金属のバネと人工血管を組み合わせたステントを血管内に挿入します。大腿部から動脈を通ってひたすら動脈瘤のある胸部へとすすみます。動脈瘤のある地点でこのステントを固定します。ステント内を血液が流れることにより、動脈瘤部の血流はなくなり、動脈瘤がだんだん小さくなる傾向があります。ちなみに、腹部大動脈瘤ステント手術は2006年に保険適用になっていて、胸部大動脈瘤ステント手術については2008年に保険適用になっています。

このように画期的なステント手術でありますが、新しい手術法のため長期的な成績は出ていません。また、動脈瘤が非常に大きかったり、屈曲や石灰化の多い人の場合はこの手術法は向いていません。それでも、今までの手術方法に比べて危険かといいますとそのようなデータがある訳ではありませんので(医師によってはステント手術の方が危険度が少ないという人もいます。)、ステント手術のメリットがあまりにもの大きさゆえ、この手術法に向いていない人でない限り、動脈瘤で手術が必要になった場合は大いに検討の価値はあります。

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